Tunisia Chronicles 2002 – 記憶の中のチュニスへ

チュニジア紀行記 — 記憶の中のチュニスへ

チュニジア入国の記録と、2002年1月1日の朝のチュニス。

これは、現在の旅の記録ではない。

2002年、ふとした思いつきから始まった旅の記憶である。


なぜ、チュニジアだったのか。


理由は、驚くほど単純だった。

ヨーロッパから一番近いアフリカはどこだろう。

そして、そこで初日の出を見てみたい。


ただ、それだけだった。


2001年の大晦日。

その計画を実行に移すことにした。


通常、日本からチュニジアへ向かう場合、ヨーロッパのどこか、たとえばパリのシャルル・ド・ゴール空港やローマで一泊する必要があった。

ところが、その日に限っては、宿泊なしでチュニスまでたどり着くことができた。


成田からローマへ。

そしてローマからチュニスへ。


NRT - ROM - TUN。

一本の線で、日本と北アフリカが結ばれた。


はじめてのアフリカ。

機窓の向こうに、チュニス・カルタゴ空港が見えてくる。


入国手続きは、拍子抜けするほど問題なく終わった。

空港を出て、タクシーで今宵の宿、El Hana Internationalへ向かう。


ホテルは、チュニスの目抜き通り、ハビブ・ブルギバ通り沿いにあった。

夜はもう遅かったが、ライトに照らされた白い建物が、通りの両側に浮かび上がっていた。

そして、夜が明ける。

残念ながら、空は曇っていた。

アフリカで見る初日の出、という計画は、いきなり肩透かしを食らうことになった。


それでも、部屋の窓越しに見えた白い街並みは、確かに日本でもヨーロッパでもないものだった。


ここから、2002年のチュニジアの旅が始まった。

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