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Samarqand Part 10|歩いた先に現れたロシア正教会

サマルカンドで再びロシア正教会に出会う

Chinese Gardenを出る。

そして、Abdurakhmon Jomiy通りを左へ。

そのまま歩いていくと、左側に少し気になる建物が見えてきた。

丸みを帯びた屋根。

その上には十字架。

どこか見覚えがある。

これ、ロシア正教会じゃないか。

ウラジオストクでは、何度も見てきた。

でも、まさかサマルカンドで再び見ることになるとは思っていなかった。

もう少し近くへ行ってみる。

Bobur Mirzo通りを左へ。

すると、それまで木々や建物の陰に隠れていた姿が、はっきりと現れた。

やっぱり、ロシア正教会らしい。

レンガ造りの外壁に、緑色の屋根。

そして、特徴的な玉ねぎ型のドーム。

ウラジオストクで見てきた教会とはまた少し雰囲気が違うけれど、どこか懐かしい。

入口の近くには案内板があった。

St. Alexius Church。

やっぱりそうだった。

こういう瞬間は、ちょっと嬉しい。

地図で目的地として探してきたわけではない。

なんとなく気になって歩いてみたら、そこにあった。

これだから、街歩きは面白い。

入口も開いている。

なら、中へ入ってみよう。

中へ入ると、外とはまったく違う空気だった。

白い柱。

高い天井。

そして正面には、たくさんのイコン。

聖人たちの姿が並び、その前には金色の燭台。

ウラジオストクで見てきたロシア正教会の記憶が、ふっと戻ってくる。

一枚一枚、表情も色合いも違う。

中央には装飾された扉。

その周囲を、いくつものイコンが囲んでいる。

少し上を見上げると、アーチの向こうにも装飾が続いている。

反対側にも、ずらりとイコン。

ここだけ見ていると、少し前まで中国風の庭園を歩いていたことを忘れてしまいそうになる。

大きな十字架。

その前にも、静かに灯りがともっている。

壁際には大きな窓。

差し込む光で、内部全体が思っていたより明るい。

二階部分にも装飾があり、植物まで置かれている。

荘厳だけれど、どこか生活の気配も感じる。

窓を見ると、そこにも十字架の意匠。

しばらくすると、観光客の姿も増えてきた。

さっきまで静かだった教会の中が、少しだけ賑やかになる。

それでも、どこか落ち着いた空気は変わらない。

しばらく中を見てから、外へ出た。

もう一度、教会を振り返る。

最初は、ただ「何となく気になる」と思っただけだった。

でも、その感覚に従って歩いてみたら、サマルカンドでロシア正教会に出会った。

少し前まで、孔子像と中国風の庭園を歩いていた。

そして今度は、ロシア正教会。

イスラムの街として思い描いていたサマルカンドの、その向こう側。

歩いてみると、こんな顔も見えてくる。


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