Samarqand Part 4|地図の記憶を頼りに歩く
レギスタンを出る
最初にサマルカンドを訪れたときは、タシケントからの日帰りだった。
ところが、レギスタンの周辺があまりにも面白くて、気がつけばそれだけで一日が終わっていた。
グリアミールの方までは行けなかった。
だから翌年、もう一度サマルカンドへ来た。
今度は一泊する。
前回見られなかった反対側を、今度こそ歩いてみようと思った。
ちなみに、泊まったホテルには、こんな“ウズベキスタン版ウォシュレット”まであった。
出発は、やはりレギスタン。
その中にあるSogdianaで、まずはモヒートを一杯。
昼の光の中で飲むモヒートは、実にうまかった。
気分もいい。
これから歩こうという一日の始まりとして、なかなか悪くない。
出発前にYandex Mapで、大まかな位置関係は頭に入れておく。
でも、街に出たらなるべく見ない。
あとは、その記憶を頼りに歩く。
自分では分かっているつもりで、どんどん進んでいく。
ところが、そこに落とし穴がある。
真っすぐ歩いているつもりでも、道そのものが少しずつ曲がっていたりする。
そのまま歩いているうちに、気がつけば自分ではまったく違う方向へ進んでいた、なんてこともある。
もちろん、そんなことは日常茶飯事だ。
でも、そのおかげで、
「あ、ここにこんなものがあったのか。」
という発見がある。
だから私は、この歩き方が好きなのだと思う。
モヒートで少し気分もよくなったところで、レギスタンを出る。
右へ。
前回来ることのできなかったグリアミールの方角を目指して、歩き始めた。



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